ここでちょっと寄り道。亀ヶ岡遺跡に向かう。

 この亀ヶ岡というのは、後期・晩期縄文の代表的な遺跡で「亀ヶ岡式土器」と呼ばれる精緻なつくりの縄文土器が有名だ。それまで「弥生=先進」「縄文=後進」という二元的な見方があった考古学会に、一石を投じた遺跡の一つだ。

 が、現在ではその遺跡は保存されていない。ここにその遺跡があったことを示す碑があるそうなので探したが、それすら見つけられなかった。

 しかし、そうやってうろうろしているうちに迷いでた公園は一面に満開の桜が咲き誇っていた。まあ、これはこれでいいか…。
 さらに北を目指して走ると、竜飛岬を眺めることのできる展望台へといたる。
 手前が竜飛岬、そしてその向こうが北海道だ 。
 ここで、東京からきていたF650GDの方と知り合う。彼はこれから蟹田-脇野沢のフェリーに乗って下北半島に向かうのだとか。

 私は竜飛岬を回ったのちは、一旦南下してから青森市内を経てから下北半島にいくつもりだったので、お互いの旅の無事を祈りあって別 れた、はずなのだが…。
 竜飛岬にいたる。ひたすら空が高く青い。

 正直、竜飛岬のイメージは石川さゆりのあの歌だ。どこかで袂を涙で濡らした妙齢の女性がいるんじゃないかと思いながら来たのだが、いるのは脳天気な観光客だけだった 。
 ここには、かの有名な「国道階段」がある。岬の上にいたる国道と、下にいたる国道を便宜上接続するために設置された国道だ 。
 上から眺めおろしてみると、階段のまん中にも国道標識があったりする。

 こういう遊び心、嫌いじゃない。
 竜飛岬をでて、一路青森市内へ。

 ところが、途中立ち寄ったガソリンスタンドでとんでもないことが分かった。

 ガソリンスタンドの店員がタイヤを指差しながら「これやばいんじゃないんですか」という。その指先を見ると…なんと、タイヤが変型している!
 触ってみると、まるでタイヤのチューブを直に触っているかのようにブヨブヨしている。明らかにおかしい。

 それからが大変だった。とりあえず青森市内のバイク屋に電話してたいやの在庫状況を尋ねるも、サイズが特殊なため皆無。GWのことゆえ、入荷も連休明けという答えしかかえってこない 。

 最後に、駄目モトでふだん世話になっている鈴鹿のディーラーに電話してみる。すると、まだ今日なら発送が可能だとの答え。問屋には在庫があるということで、ディーラーのメカニック氏の橋渡しで青森市内のバイク屋に発送してもらうことになった。

 これでなんとか、旅は続けられそうだ。

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Wanderer with motorcycle
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